法改正
2026年4月19日
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2026年労働基準法改正まとめ。中小企業が今すぐ対応すべき3つのこと
働き方改革関連法の適用が中小企業にも本格化しています。残業規制・有給休暇の取得義務・割増賃金率の引き上げ──違反すれば罰則もあります。経営者・人事担当者が押さえておくべきポイントをまとめました。
中小企業が対応すべき3つのポイント
① 時間外労働の上限規制(罰則付き)
時間外労働の上限は原則月45時間・年360時間。特別条項を結んでも年720時間・月100時間未満が上限です。違反した場合、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が課される可能性があります。
📊 時間外労働の上限(特別条項あり)
| 区分 | 上限 |
| 原則 | 月45時間・年360時間 |
| 特別条項(臨時的な特別事情) | 年720時間・月100時間未満 |
| 2〜6ヶ月平均 | 80時間以内 |
② 年次有給休暇の取得義務
年10日以上の有給休暇が付与された従業員には、年5日の有給休暇を取得させる義務があります。取得できなかった場合、従業員1人につき30万円以下の罰金の対象になります。
⚠️ よくある違反パターン
- 有給取得の管理簿を作っていない
- 従業員任せで会社として取得を促していない
- 繁忙期に取得させられず年5日に届かない
③ 月60時間超の割増賃金率(中小企業も50%へ)
月60時間を超える時間外労働の割増賃金率が、中小企業でも50%以上(大企業と同水準)に引き上げられています。コスト増加を見越した人員配置の見直しが必要です。
今すぐ取り組むべきこと
- タイムカード・勤怠管理システムで労働時間を正確に把握する
- 有給取得管理簿を整備し、年5日取得の計画を立てる
- 36協定(時間外・休日労働に関する協定)の届け出内容を確認・更新する
- 月60時間超の残業が発生しないよう業務量を見直す
📋 まとめ
- 時間外労働の上限規制・有給取得義務は罰則付き
- 月60時間超の割増賃金率は中小企業も50%以上
- まず勤怠管理の見える化と36協定の確認を
- 対応が遅れると罰則リスクだけでなく採用にも影響
※本記事の情報は2026年4月時点のものです。法令は改正される場合があります。個別の判断は社会保険労務士にご相談ください。