法改正
2026年4月29日
📖 約5分
年収106万円の壁が全企業に拡大。パート・アルバイトが知っておくべきこと【2026年版】
2026年10月から、社会保険(健康保険・厚生年金)の加入義務が全ての企業規模に拡大されます。これまで従業員51人以上の企業だけが対象でしたが、今後はパートを1人でも雇う小規模事業者も対象になります。手取りに大きく影響する可能性があるため、今すぐ確認しておきましょう。
そもそも「106万円の壁」とは?
「106万円の壁」とは、年収が106万円(月8.8万円)を超えると、自分で社会保険に加入しなければならなくなる基準のことです。
社会保険に加入すると、毎月の給与から健康保険料と厚生年金保険料が天引きされます。その額は収入によって異なりますが、月1〜2万円程度が追加で引かれることも珍しくありません。
📌 社会保険加入の条件(2026年10月〜)
- 週20時間以上の勤務
- 月額賃金8.8万円以上(年収106万円相当)
- 2ヶ月を超える雇用の見込み
- 学生ではないこと
2026年から何が変わるの?
これまでは「従業員51人以上の企業」が対象でした。2026年10月からは、企業規模に関係なく全ての事業所が対象になります。
| 時期 |
対象企業 |
| 〜2024年9月 |
従業員101人以上 |
| 2024年10月〜2026年9月 |
従業員51人以上 |
| 2026年10月〜 |
全企業(規模問わず) |
⚠️ 特に注意が必要な人
- 小規模な美容室・飲食店・小売店でパートをしている方
- 複数のアルバイトを掛け持ちしている方(合算はされません)
- 扶養内で働くことを重視している方
手取りへの影響は?
例えば、月収9万円(年収108万円)で新たに社会保険加入になった場合:
| 項目 |
月額 |
| 健康保険料(本人負担分) |
約4,500円 |
| 厚生年金保険料(本人負担分) |
約8,200円 |
| 合計減額 |
約12,700円/月 |
年間で約15万円手取りが減る計算になります。ただし、将来の年金受給額が増えたり、傷病手当金などの保障が充実するメリットもあります。
どう対応すればいい?
パターン①:扶養内に収めたい場合
勤務時間を週20時間未満か、月収8.8万円以下に抑えることで、加入を回避できます。職場と相談してシフトを調整しましょう。
パターン②:積極的に加入するメリットを取る場合
逆に収入を増やして社会保険に加入することで、将来の厚生年金が増え、傷病時の保障も手厚くなります。長期的にはプラスになる可能性も。
✅ 今すぐやること
- 現在の週の勤務時間と月収を確認する
- 2026年10月に向けて職場のHRに確認する
- 社労士や税理士に試算を依頼する(下記参照)
📋 この記事のまとめ
- 2026年10月から社会保険の適用が全企業に拡大
- 週20時間以上・月8.8万円以上が加入条件
- 加入で月1〜1.5万円程度手取りが減る可能性
- 扶養内を維持するなら今から勤務時間の調整を
- 逆に加入を受け入れて収入増を目指す選択肢も
※本記事の情報は2026年4月時点のものです。法令は改正される場合があります。個別の判断は社会保険労務士・税理士にご相談ください。